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三浦 賢一 の作品・画歴

三浦 賢一Kenichi Miura

Gallery

三浦賢一 「バロック」 40×80cm 「浄夜」 15M 「冬の噴水」 	F4 「雅な宴」 	P8 「冬の王宮」 	5号 「オールドローズ」 	10号 「白日夢」 	15号 「バロック」 	33.8×80.3cm 「白日夢」 	12F 「向日葵Ⅰ」 	12P 「パッション」 	12F 「雨の広場・ウィーン」 	6P 「向日葵3」 	8P 「明け方の夢」 	12P 「ヴェネツィア土産」 	3F 「薔薇とレース」 	8P 「バロック」 	33×80cm 「空を飛ぶ夢」 	P12 「円舞曲」 	P20 「雨のグラーベン」 	P3 「真紅の薔薇」 	6P 「カテドラル」 	12M 「朝のエチュード」 	12F 「向日葵」 	10M 「豊穣の杯」 	33×80cm 「真紅のバラ」 	6F 「向日葵」 	15P 「一輪挿し」 	3M 「バロック」 	34×81cm 「午後の光」 	6F 「ガラスの動物園2」 	4M 「薔薇の花瓶」 	4F 「豊穣の杯」 	34×91cm 「パッション」 	10P 「音の誘い」 	10F 「作品11」 「作品10」 「作品9」 「作品8」 「作品7」 「作品6」 「作品5」 「作品4」 「作品3」 「作品2」 「作品1」

ウィーンで暮らすようになって、すでに二十年が経ちました。 この二十年間、西洋絵画の古典的な技法により、私はおもに静物画を制作してきましたが、最近は、このウィーンというユニークな都市が持つ独特な雰囲気やセンスを、身近にある様々な小道具や果物などを使って、いかに表現すべきか、と考えながら静物画を描いています。

——作品について

我が家は建物の最上階(日本式に言うと6階)に有り、道が狭く建物が高いこちらでは、一階や二階の住宅に較べて、約二倍は明るいのではないかと思います。

窓はすべて、少し東よりの北東を向いており、アトリエにしている部屋もそうなので、春から夏に開けての早朝以外は、直射日光は部屋に入って来ません。 ですから、ほぼいつも安定した同じ方向の光源で絵が描けます。しかし、それでも一日アトリエに座っていると、その一日の中でも時刻によって光の色が違うのがよく分かります。

特に、昼食後の午後二時を過ぎて、道を隔てた向かいの建物に日光が当たる頃から、アトリエの白い壁に映る、窓からの光やモチーフの影が、微妙な色合いを帯び始めます。 窓から室内に入ってくる光に、空からだけではなく向かいの建物の壁に反射する日光も含まれ、更にその光が室内の白壁に反射します。

そして、白いテーブルクロスやバックの白壁に落ちるモチーフの影には、室内に反射した光が映って暖かい色味を帯び、何故かその影の周りには微かにうすい青紫色が、まるでオーラのように取り囲んでいて、何とも言えず美しいのです。

こういう微妙な美しさに気付いたのは2005年の夏を過ぎた頃からだったように思います。 細い面相筆だけで描いていた頃は、厳密な形だけを追い求めていて見えていなかったものが、年をとって老眼になる事によって、にわかに見えてきたようです。

モチーフがおかれた空間に満ちる光、モチーフ同士の関係の響き合い、そういった物から醸し出される雰囲気や気分、そういう物を虚心に写し取ろうとする私が感じている至福感。 私の絵を見る人に、それらすべてを感じて頂きたい、そう思いつつ日々制作に励んでいます。

三浦 賢一 プロフィール

1956年
大阪に生まれる
1982年
武蔵野美術大学 造形学部日本画学科を卒業
1983年
東京銀座フタバ画廊にて、黄金背景テンペラによる個展
イタリアに渡る(~85年) ペルージャ国立美術学院自由科に入学
1984年
ペルージャでのグループ展に参加
1991年
オーストリア共和国ウィーン市に移住
1993年
東京日本橋東急百貨店美術画廊にて、油彩画による最初の個展
1998年
ウィーン日本広報文化センター主催 在オーストリア日本人美術家展参加
2002年
オーストリア永住権を獲得
2018年
第一回ホキ美術館プラチナ大賞受賞

個展多数

現在 オーストリア在住

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    公開日 : 2020-6-16